繰り上げ返済の基礎知識

繰り上げ返済とは?

住宅ローンの返済期間中に、残高の一部または全部を一括で返済することを言います。繰り上げ返済するかというと、繰り上げ返済した金額は、ローン支払額の中でも借入元本(実際に借りたお金)にのみ充当され、利息の支払いがカットされます。特にローン返済当初や高金利で支払っている場合は利息部分の支払いが大きいので、繰り上げ返済の効果も非常に大きくなります。
この繰上げ返済には、(1)残りの元金部分をすべて返済する繰上げ完済と、(2)元金の一部のみを返済する一部繰上げ返済があります。このうち、(2)一部繰り上げ返済は、さらに期間短縮型と返済額軽減型の2種類があり、通常、返済プランの見直しにおいて問題とされるのは、後者の一部繰上げ返済となります。なお、一般的に「繰り上げ返済」という場合には、この一部繰り上げ返済のことを指すといわれています。

繰り上げ返済の効果

(1)繰り上げ完済は、たとえば、定年などにより退職金を得たような場合の利用が考えられますが、残りの元金部分すべての返済となるため、返済期間を大幅に短縮することができ、高い利息軽減効果を得ることができます。一方、(2)一部繰り上げ返済の場合も、繰り上げ完済ほどではないにしても、元金部分の減少により、その後の利息負担部分をカットすることができ、返済額の軽減を図ることができます。
そして、この繰り上げ返済の利息軽減効果は、時期が早いほど、金利が高いほど、返済期間が長いほど、高くなるといわれています。この繰上返済も年数が経過してしまうと、そのメリットも徐々に薄れてきてしまいますので、わずかずつではありますが貯蓄しながら、早期に繰上することが望ましいと言えます。

繰り上げ返済手数料について

ほとんどの場合、繰上げ返済には手数料がかかります。返済する金額によって大きな差がある場合や、繰上げ返済できる金額に制限がある場合もあります。公庫融資の場合、繰り上げ返済をするには1ヶ月前までに、窓口となる金融機関に申し出をおこなう必要があります。繰り上げ返済額は100万円以上必要であるとされており、期間短縮型で3,150円、返済額軽減型で5,250円の手数料がかかります。
フラット35は、多くの点で公庫融資の内容を引き継ぎますが、繰り上げ返済手数料が無料とされている点は公庫融資と異なります。この点、民間ローンでは、繰り上げ返済手数料は各金融機関で異なるとされていますが、通常は、変動金利型の場合で、3,150円または5,250円、固定金利選択型の場合で、2〜3万円程度かかるとされています。したがって、定期的に繰り上げ返済をするような場合には、意外に手数料がかさんでしまうため、繰り上げ返済の回数やタイミングには十分注意が必要といえます。この点、繰り上げ返済手数料を無料とする民間ローンも増えてきているので、繰上げ返済を予定している場合には、この手数料についても比較検討するとよいでしょう。

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